北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

2008-4-25

【Q&A】02.江差線の今後について

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【質問】木古内に住んでいる親は通院などで月に数回、JR江差線を利用して函館までやって来ます。新幹線開業によって江差線の利用者に影響が出ると聞いたことがありますが、どのようになるのですか。

【お答え】北海道新幹線の新函館駅(仮称)開業に伴って、江差線の木古内―五稜郭間はJR北海道では運行しないこととなります。いわゆる「並行在来線」というもので、これは新幹線の開業によって、経営が難しくなる在来線区間の事をいいます。

現在の決まりでは、並行在来線に指定された区間の沿線自治体が、JRの経営分離、すなわちJRが運行をやめるということに同意しなければ、新幹線の工事をスタートできないことになっており、北海道新幹線の工事についても、木古内―五稜郭間の経営分離の同意を経て着工されています。

同区間の交通手段を今後どのように維持確保するかについては、北海道・函館市・北斗市・木古内町で構成されている「北海道道南地域並行在来線対策協議会」において、今年度予定されている需要調査などをふまえ、対策を検討していくこととなっています。

どのような方針が示されるにしても、自治体や沿線利用者の負担増加が大きな懸念事項となっています。さらに将来、新幹線の札幌延伸が決まる際にも、函館市街地と新幹線駅とを結ぶ重要幹線の函館駅―新函館駅間も含め、同じ問題に直面することが見込まれていることから、便利な新幹線の影で地元の交通が不便になって、地域に不利益が生じないよう、関係機関とともに対策を講じて参ります。