北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

【質問】新函館駅と現函館駅を結ぶアクセス列車には、観光客や市民から親しみを持って乗ってもらえるように、愛称を付けたらどうでしょうか。

【お答え】平成27(2015)年度末の北海道新幹線新函館開業に合わせ、JR北海道は新函館駅・現函館駅間を電化し新型車両を投入してアクセス列車を運行すると表明しています。このアクセス列車の運行充実化には函館市民から大きな注目と高い期待が寄せられており、函館市と函館市議会は合同でJR北海道に対し、平成25年7月に「新函館・現函館駅間における利用者の利便性や快適性が確保された車両の導入」を要望、函館商工会議所に事務局を置く官民連携組織「北海道新幹線新函館開業対策推進機構」においても同年11月、JR北海道に対し「編成増結や続行運転などアクセス列車の混雑緩和策の実施」「函館らしさを感じることができる車両の導入」などについて要望を行っています。

 ご質問の列車愛称については、同年6月の函館市議会において「アクセス列車について盛り上げていかなければならないと思っており、市民の声を反映した取り組みを実施できないか」との質問に対し函館市が「地域住民にも愛される列車としていくことも大切で、例えばその列車の愛称を市民、住民から募集するなどして、その声を反映するということは、やはり地域住民の機運醸成にも効果的であると考えており、JR北海道ともよく相談をしてまいりたい」と答弁をしており、愛称公募が検討されていることがわかります。

 列車愛称は運行主体のJRが定めるもので、過去にはJR各社が新幹線の列車愛称を公募した事例が多数あるほか、JR北海道においても平成19年10月の特急「スーパーカムイ」運行の際は約半年前に愛称募集を行っています。JR以外でも、平成23年に鳥取県庁等による広域観光連携協議会が山陰本線で新たに運行する快速列車の愛称を募集・選考のうえ提案、JR西日本が決定したという連携事例があります。

 JR北海道は多くの快速列車に列車名を付けて運行しており(下表参照)、新函館・現函館間アクセス列車にも列車名が付くことは十分に想定されますが、愛称公募はニュースバリューを高め全国に情報発信するうえでも有益な方法であり、市民の気運をより高めるためにも、愛称公募企画の展開について地元自治体等からの積極的な働きかけと、JR北海道による愛称採用が期待されるところです。

【JR北海道が運行している快速列車と列車名称】

快速列車名

運転区間

アイリス

長万部⇒函館

ニセコライナー

倶知安・蘭越⇔札幌

エアポート

小樽⇔札幌⇔新千歳空港

いしかりライナー

小樽⇔札幌⇔岩見沢

狩勝

滝川・旭川⇔帯広・池田・釧路

なよろ

旭川⇔名寄・音威子府・幌延

きたみ

旭川⇔北見

はなさき・ノサップ

釧路⇔根室

しれとこ

釧路⇔網走


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