北海道新幹線2016.3新函館北斗開業ウェブサイト

函館商工会議所が所管する新幹線推進団体の活動アーカイブです

【質問】周りでは「新幹線が来れば地域もしばらく潤う」という楽観論の人と、「新幹線が来ても何も良いことはない」という悲観論の人がそれぞれ主張を展開していて、一体どうなるのか頭が混乱しています。

 
【お答え】4年後の新函館開業へ向け、市民の関心が高まってきているということの表れだと思われますが、将来に関する話には「絶対にこうだ」というものはありません。商工会議所に事務局を置く新幹線開業対策機構では今年2月、青森から様々な立場の関係者をお招きして「新幹線開業対策塾」を開催したところですが、講師の方々の経験と反省に基づいた様々なアドバイスのなかで特に「市民がしてはいけないこと」として強調されていたのが「ワイドショー的な評論合戦を繰り返さないこと」でした。「開業直前なのに地元が盛り上がっていない」という論評のように「何をもって盛り上がったとするのか」をそもそも定義できない事象についてネガティブな発言を繰り返すことは、地域に何も産み出さないばかりでなく、開業対策などの街づくり事業にブレーキをかけてしまうことにもなるとの指摘もあり、私たちはこうした反省を踏まえていく必要があると思われます。

 2015年新函館開業時の全国の生産年齢以下人口推計は、1964年東海道新幹線開業時の生産年齢以下人口よりも少なく(グラフ参照)、経済活動の水準や街づくりは厳しい状況下にあるという前提で私たちは開業対策を進めなくてはならず、新幹線建設促進に取り組んできた先人達の努力を無にしないためにも、様々な意見に振り回されずに「自分はどう行動するか」ということが大切といえます。当機構が策定し取り組んでいるアクションプランも、その考え方を整理するための一助になるかと思いますので、どうぞご一読下さい。


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